治験に関して調べようとすると、薬品メーカーや厚生労働省など、難しい言葉がたくさん書いてあるホームページに辿りつきます。
実際、医療に関わるとても大切なことなので、簡単に説明できるものではありません。
また、治験は高額バイトだ!とか、短期間で高収入!という情報なども見受けられます。
聞いたことはあるけど、ちょっと怖い?
そんな「治験」についてまとめてみましたのでご覧ください。
治験とは?
まず治験の説明に入る前に、皆さん当然風邪を引いたことはあると思います。
人間誰だって風邪を引いたり、怪我したり、病気したりすることは当然ですね。
今はちょうど1月で、今は日本全国でインフルエンザなどが流行しています。
そんな病気などに感染したときは、病院に行ったり、お薬を飲んだりしますよね?
インフルエンザに感染し、「イナビル」という今までに服用したことのない薬を服用したことがあるのですが、粉薬を吸い込むような不思議な感じでした。
薬を服用すると、風邪や疾患が早く治ったりしますよね!
このお薬についてなんですが、実際の効き目はどのようにして調べられ、販売に至ってるのでしょうか?
我々がお薬を服用する前、
厳密には市場に出る前に治験が行われて安全性の確認がされています。
まずは、薬を生成し新薬が完成したとします。
そして動物(マウス)を用いて新薬を与え経過を観察し、その薬の効き目がどうだったのかを調べます。
しかし、動物といえど人間と体が異なりますので、マウス異常なしですー、何の副作用もありませんでしたー。だから人間も大丈夫でしょう。…とはなりません。
そこで、市販する前の最終段階としてこの新薬を人間に投与し、安全な薬であることを調査する必要があります。
この最終段階を「治験」というのです。
この治験を経て、厚生労働省から薬品の販売・使用が認められるようになります。
ですので、我々が服用している薬はこの治験を経て使用しているのです。
また、治験は最終段階とは言いますが、そこからさらに以下の3段階に分かれます。
第1相試験(フェーズ1)
少人数の健康成人で、ごく少量から少しずつ「薬の候補物質」の投与量を増やしていき、安全性について調べます。
第2相試験(フェーズ2)
「薬の候補物質」が効果を示すと予想される比較的少人数の患者さんで、有効性、安全性、使い方(投与量・投与方法など)を調べます。
第3相試験(フェーズ3)
多数の患者さんで、有効性、安全性、使い方を確認します。
最終段階でもこれだけの段階を経て、治験終了となります。
なので、市場に新薬が出回るまで、とても長い時間が必要ということが分かりますね!
治験バイトについて
治験バイトとは、前述の新薬の効き目や安全性について確認するために、その薬をわが身で実際に試す被験者となるバイトです。
新薬以外には、サプリメントや健康食品などもあります。
悪い言い方になってしまいますが、人体実験のアルバイト…という風に言われることがあります。
実際、新薬が人体にどのような効果を及ぼすか、経過観察していく必要があるからですね。
しかし、厳密には「治験ボランティア」という方が正しく、報酬ではなく治験協力費や謝礼金としてお金を得ることが正しいです。
バイト感覚で参加…という認識を持たない方がいいかもしれませんが、ここではビジネスとしての治験を紹介しますのでご注意ください。
その治験バイトですが、通院するタイプと入院するタイプがあります。
通院タイプについては拘束時間が短く、入院の場合は1ヶ月程度施設に入院することになります。
入院の場合は、他の被験者と集団で入院することになり、起床から消灯、食事時間などは決まった時間に行われます。
規則正しい生活になりそうですね。
また、決められた時間以外は比較的自由に過ごすことが出来るそうです。
治験バイトの報酬・時給
治験バイトの報酬額(協力費)についてですが、前述の通院するタイプ、入院するタイプによって異なります。
通院するタイプの場合、1回の通院で1万円が相場と言われています。
1回の通院で4~5時間の拘束時間があるようです。
また、通院にかかる交通費などもしっかりと支給されます。
入院するタイプの場合は、相場では1泊につき1万円~2万円が相場と言われています。
24時間拘束されますので、この金額が高いがどうかは悩むところかもしれません。
しかし、大型案件の例を挙げますと、飲み薬の開発試験で事前検査を行い、9泊10日の入院、そして退院後の通院検査1回を行います。
この内容で45万円の報酬があるそうです。
また、注射剤の開発試験で事前検査、7泊8日の入院そして上記と同じく退院後の通院検査1回、この内容で50万円などがあります。
入院するタイプのものでも、拘束時間が長く案件によっては50万円以上の報酬が出る治験など、高額の報酬が設定されている場合があります。
余談ですが、治験で得た協力費はアルバイトの報酬とは違い非課税扱いになるようです。(20万円以上の収入は確定申告必要?要確認)
危険性とリスク・副作用
インターネット上で治験について検索すると、「治験バイト 危険」や「治験 デメリット」などが検索候補として上がってきます。
やはり、治験というと怖い…リスクがル…とイメージが強いようです。
治験バイトの危険性をここで記述します。
何が危険なの?
治験が危険かもしれないと言われている理由の中に、投与された薬による副作用が心配という意見があります。
新薬などの治験では、初めて人体に投与される薬もある為、副作用が起きる可能性も全くゼロではありません。
自分の大切な体ですから、悪い副作用が起きてしまったら大変ですよね。
新薬の副作用については、治験に臨む前に必ず説明があります。
そして、万が一副作用や病的な何かが起こってしまった場合でも、病院ですからすぐに対応できるようになっています。
ちなみに、副作用が起きた場合もサンプルとしてデータを取られます。
医学の進歩には、絶えずリスクは付き物なのです。
ただし、治験自体が最終段階での薬品投与という形になるので、基本的には安全性が確かめられた上での人体投与になります。
なので、副作用で後遺症になったり、大変な事になったという情報はネット上ではありませんでした。
むしろ、人体に影響のない以下のデメリットの方が大変だったという風に言われています。
デメリットは?
先ほどの危険な内容については、人体に影響を及ぼす副作用について記載しましたが、デメリットについては人それぞれ捉え方が違うとは思いますが下記のようなものがあげられます。
・採血が多い。
入院でも通院でも治験に取り掛かると、ほぼ毎日と言っていいほど血液検査があるようです。
経過観察していく上で、血液検査が必ず必要なのでしょう。
体験談によると、何の治験の内容かは分かりませんが1日に10回くらい血液検査があったというコメントも見受けられました。
本当かどうかは定かではありません。
・入院中の制限
入院するタイプの治験は、内容によりますが間食や喫煙が禁止されていることがほとんどです。
また、お酒なども控えないといけない場合もあります。
これを機に禁煙される方もおられるみたいですよ。
他に、「日にちが自由に選べない」とか、「入院中の食事や運動に制限がある」等が挙げられていました。
治験内容によっては、このような危険性やデメリットを把握した上で取り組むことが大切です。
治験バイトはどういう人が参加できるの?
治験バイトは、「私、治験したいですー」と誰でも手を挙げれば参加できるといったものではありません。
治験に参加できる条件をおおまかに分けると、
「健康な方を対象としたもの」
と
「現在、疾患を持った方を対象としたもの」
とに分かれます。
疾患については、うつ病や喘息、アトピーなどがあげられます。
健康な方を対象にするタイプは「治験の応募方法と費用」の項目に具体例を挙げていますので、そちらでご確認ください。
治験バイトはどうやって探す?
治験バイトの探し方ですが、一番手っ取り早いのは医学ボランティア会(JCVN)やV-NET(医学ボランティアネットワーク) に登録することです。
ここでは、治験ボランティアを募っております。
参加条件等も記載されていますので、しっかり確認しましょう。
また、男性の募集は多いのですが、女性の募集は比較的少ないようです。
他に、製薬会社や病院によっても治験ボランティアを募っています。
前述の通りあくまでもボランティアですので、バイトと言わないようにしましょう。
また、登録料を必要とする詐欺まがいサイトがあることも確認されているようです。
注意しましょう。
治験バイトの応募方法と費用
治験バイトの応募方法は、前記の治験のサイトに登録し、自分に該当した内容のものがあればそれを申し込む形になります。
また、ネット上に公開されていない案件などもあるようです。
直接電話で問い合わせすると聞けることがあるみたいですよ。
誰でも申し込めるわけではないので注意が必要です。
条件によっては…
•健康な人もしくは、生活習慣に問題がある人(喫煙・肥満)を対象とした治験
•既に病気に羅漢している人を対象とした治験
など、一定の条件がありますのでしっかりと確認しましょう。
他にこのような条件(例)があります。
(例)
•20~35歳の成人であること
•BMIが18.0~24.0の範囲内であること(肥満でないこと)
•総ビリルビンが2.0mg/dl未満であること
•過去に今回の治験と同様の薬品を摂取した事がないこと
•半年以内の治験参加歴がないこと
•妊娠・授乳中でないこと
細かい数値などが記載されていますが、申込後、治験前に必ず健康診断が行われその健康診断の結果で、上記規定外の方はそれまでのお金をもらって終了(数千円+交通費)ということになります。
費用についてですが、ほぼ無料です。
交通費なども支給されるようです。
先ほどと同じく、登録料を請求してくるような詐欺サイトには注意しましょう。
治験参加するときの注意点
治験参加するときの注意点をまとめております。
以下は必ず守りましょう。
「バイト」や「報酬」と言った言葉を発さないようにしましょう
何度も申し上げますが、あくまで「ボランティア」です。
安易に「報酬はいくらですか?」などと口走らないようにしましょう。
それだけで治験を断られたケースもあるようです。
遅刻厳禁
遅刻は絶対にしないようにしましょう。
先方は病院や医者、製薬会社です。
遅刻などで信頼を無くすと二度と治験に呼んでもらえなくなる可能性もあります。
治験中は集団生活
入院治験の場合は、病院での集団生活になります。
グループの和を乱すような行為はやめましょう。
治験協力費の支払いについて
治験協力費の支払い方法について確認しておきましょう。
現金でもらえるところもあれば、手続きを経て1ヶ月後に振込みされるところもあります。
治験は儲かるの?儲からないの?
では、最終的に「治験は儲かるの?儲からないの?」という話になるわけですが、もちろん治験内容によりますが、拘束時間の割にはかなり金額はいいと思います。
後述に体験談を記載しますが、「65名の治験希望者の中から16名に」絞られるなど参加希望者もかなりたくさんおられるようです。
その治験の内容は、18日間の入院で32万円の治験協力費という内容でしたが、かなり高額です。
24時間拘束されるということにはなりますが、この治験のように一日平均1万7千円も日当が出るバイトなんて滅多に存在しませんよね!
なので、治験は儲かる!と言っていいと思います。
ただ、儲かるという意識ではなく、医療のために貢献している!という認識の方が良いと思います。
時間のある方は、身体の許す限り参加してみるのもありではないでしょうか?
治験バイトの体験談・口コミ
治験バイトの体験談をまとめてみました。
良いこと悪いことありますので、ご参考にどうぞ。
=良い例=
「薬の副作用的なものであれば、今のところ1度もないな」
「俺は比較的大型(案件)のを狙ってたからそれなりに稼げたよ。ざっとになるけど5年で600~650万くらいかな。」
=悪い例=
「副作用が怖いって人が多いと思うけど、実際はそうでもないとは俺は思う。そもそも既に出回ってて使われてる薬の治験も多いしな。
俺が知ってる限りでも副作用で途中辞退した人は1人も見てない。採血が思ったより痛くて回数も多くて嫌になって逃げたり、規約違反してクビったり、入院生活に嫌気がさしてドロップアウトしてった奴なら数人みたが。」
=良い例=
「Qいくら貰った?」
「A1週間×2回で17万5千円也」「Qどういう新薬の、どんな効能を確認するテストだった?副作用としてどんなものが予想されてた?」
「A統合失調症の人向けの薬っていうのと、副作用として強い眠気・倦怠感があるというのは教えてくれた。どういった効能かどうかは教えてくれなかったな。たぶん精神薬系だと思う。追記 ちなみに新薬ではないっぽい」
「Q言っていいのかよ…守秘義務とかないの?」
「Aこれに関しては口止めとかは特になかった。というか、ネットで募集してる時点でこういう薬というのは書いてあったな。さすがに薬の名前までは分からんが・・。」=悪い例=
「Qやってみるか」
「A結構倍率高いから生活習慣とか崩れてるなら戻しといたがいいよ。禁酒禁煙はもちろんだけど運動もダメらしいから。」
=良い例=
「Qギャランティーは?」
「A今回は三泊四日で13万」
「Qどんな内容?」
「Aジェネリック一錠飲む
ジェネリック系の治験は短期で危険性もそこまで高くないのでおすすめではあるがあくまでも治験なのは頭にいれておいてほしい」
「Q情報はどこで仕入れたん?」
「Aネットやで 自分の住んでる地域+治験って検索したらあるぞ」=悪い例=
「治験ハシゴはバレるとヤバいで 条件が他の治験受けてないこととかに設定されてると、最悪副作用起きても金おりない」
=良い例=
「闇バイト、リスク、副作用、人体実験・・・。初めて治験のことを調べようとする僕の脳裏をいろんな単語がよぎりましたが、調べたところによると日本の治験はだいぶ安全そう。」
「やったー!!約65人の事前検診参加者から選ばれし16名に入れたよー!!内定率25%の競争を勝ち抜きました!まだ32万円の報酬をもらえることは確定ではないものの、なんとか入院する権利を獲得!そう。実はここからさらに入院日に2回目の検診があるんです。今からすぐに東京へ向かい、明日2回目の検診を受け、そのまま病院に宿泊。そして翌日の午前中に、16人からさらに健康診断の数値が悪かった方から順に4人が脱落。報酬32万円の本試験に進めるのは12人となります。」
=良い例=
「9泊10日16万」
「俺がやったのは市販されてる薬の改良版だから安全だった たまに頭痛くるやつはあるらしいけど、ほぼ安全」
「栄養ドリンクの治験もある 朝ドリンク飲んで数回採血 昼には開放されて2万円」
=悪い例=
「血を抜かれる1回2ml 暇が一番苦痛」
=良い例=
「ダイエット関連の治験はとりわけ人気があり、告知をすると、あっという間に希望者で埋まってしまいます。逆に、治療薬の治験などは、実際に治療を行っている最中の人が対象となり、そういった方々はすでに他のお薬を使われているケースがほとんどです。使用中のお薬の使用を中断して新たな治験薬に乗り換えなければならないため、抵抗を感じる方が多く、なかなか人が集まりません。また、新薬の治験は入院を伴い、入院中は外出や携帯電話の使用も制限されたりするため人気薄で、その分、謝礼は高額になる傾向にあります」
「サプリメントなど健康食品の治験は、使用前と使用後の体内動態の変化を見るため、血液検査を伴う場合が多いです。ですから注射が苦手な方は、そうした治験は避けたほうがよいでしょう。健康食品の治験の報酬の目安は、2時間拘束×3日間で5000円、2時間拘束×8週間(4~5回来所)で20000円程度でしょうか」
「美容品の治験は肌の変化を見るだけなので、血液検査を必要としない場合が多いですよ」
「男性用化粧品の治験も近ごろ増えているんですよ。サラリーマンの方も参加しやすいよう、土日に行われるケースが多いです」
2件のコメント
かなり前ね話ですがミュージシャンで金ない頃何回かやりましたねー。
確か半年?空けないと入れなくて、情報共有してる病院とそうじゃない病院行ったり来たりして荒稼ぎしてた人もいましたね、まぁグレーゾーンですがw人間mnp的な。
入院ありじゃないとかなり安いので、スロ専や店舗せどりの人は割合わないかもですね。
ネットビジネスがある程度軌道に乗り始めてる人なんかはめっちゃ相性良いと思います。
あくまで謝礼扱いなので確定申告は必要なかったような。。
本当ですか!
連続してできないあたり、確かに人間MNPですねw
おいしい案件がある時期とかもあるんでしょうかね。
ネットビジネスはやりながら出来るんで、確かに相性は良さそうです。
ちなみに、謝礼は雑所得扱いなので、サラリーマンであれば20万以上は一応申告義務はある感じですね。