NHK受信料を払わない方法はある? 滞納と支払い義務について
今回はNHK受信料の支払いについてです。
NHK受信料、自分で引っ越した経験がある方なら、NHK訪問員によるNHKとの契約及び受信料支払いの催促を受けた経験があるかと思います。
テレビ受信機のある家庭は、基本的にNHKと契約を結ぶ義務が放送法によって定められており、契約上年間14000~15000円の受信料を支払わなくてはならない義務が生じます。
しかし実際、全国平均のNHK受信料支払い率は72.5%というデータが出ており、少なくとも4世帯中1世帯はNHK料金を支払っていないという事が明らかになっています。
果たして、NHK受信料を支払わない方法はあるのか?
払わない方法について考察して行きます。
「NHKを見ない」という断り方は?
NHK受信料を払いたくない場合、最も多くの人が思いつく理由としてはこれでしょう。
しかし、たとえNHKを一切見なかったとしても、テレビ受信機器を所持しているだけで、支払い義務は発生します。
厳密に言うと、地上波テレビ受信機器があり、それが受信できる状態である事が条件です。
つまり、電源の付いていないテレビがあってももちろん支払い義務は生じますし、
携帯やスマホ、PC、自動車などにTVチューナーが搭載してある場合でも、支払い義務は生じるという事です。
よって、受信機器があれば、「テレビを見ないので…」「NHKを見ないので…」という断り方は通じません。
ほとんどの場合、NHK訪問員は、
「受信機器があるだけで支払い義務は生じます。」
と言って、契約を促されるでしょう。
「実家で支払っている」という断り方は?
同一住居内、同家計内にある受信機はまとめて1件で支払う事が可能です。
しかし、単身赴任や学業のため一人暮らしをしている場合は、同一住居内に当たらないため支払い義務は生じます。
よって、この断り方も通じません。
ただし、学生または単身赴任の方が、通学または通勤のための住居に設置した受信機についての放送受信料は、約50%割引されて受信料を支払う事になります。
これは家族割引の手続きをしないと割引されない可能性もあるので、知らないで払ってる方はかなり損をする事になりますね。
「住民票を移さない」で逃れる方法は?
実際に住民票を移して引っ越さなければ、NHK訪問員にバレないのでは…?
と思う人もいるのではないでしょうか?
しかしこの手もほとんどの場合は通じません。
NHK訪問員は住民票かと照らし合わせて訪問するのではなく、実際に住んでいるのか否かを外観から推測して訪問する場合もあるのです。
人間暮らす中で生活感を全く出さずに生活する事は不可能に近いです。
表札が無かったとしても電気を付ける事は少なからずあるし、カーテンなどを付けた時点で誰か住んでいる事はわかってしまいます。
よって、生活をしている上では必ずNHK訪問員にチェックはされるという事です。
NHK受信料を支払わなくてもいい条件は?
では、どういった場合、NHK受信料を支払わなくても良いか?
まず、地上波テレビ受信機を一切所持していない事。
テレビはもちろん、地上波を受信できるPC、携帯、スマホ、カーナビ、すべて持っていなければ、NHK受信料を払う必要はありません。
逆に言えば、いずれかを持っている場合は支払い義務が生じます。
自分は会社の事務所で受信機器を持っていなかった時、この理由であっさりと帰って貰った事があります。
その他にも支払い義務が無い特例があります。
・生活保護世帯
・市町村民税非課税で身体障害者を含む世帯
・市町村民税非課税で知的障害者を含む世帯
・市町村民税非課税で精神障害者を含む世帯
・社会福祉事業施設(老人ホーム等)入所者
これらはNHK受信料が全額免除になるようです。
支払いを渋っていたらどうなる?
受信料を支払わなければいけない状態の時、
「居留守を使う」
「忙しいので帰って貰う」
「居住者では無いと言い張る」
…という理由で一時的に帰って貰う事も可能ではあります。
しかし、このような場合は近いうちに再訪問され、対応が面倒になる事は間違いないでしょう。
それでも支払いたくない場合は、同じような手口で支払いを無限に先延ばしに出来る可能性もあります。
しかし、最初に言ったようにNHK受信料の支払いは義務になりますから、未払いを続ける事はリスクになります。
NHK側に未払いを理由に訴えられる可能性もありますし、そういった前例もあります。
ちなみに、地上波契約の場合は最高で約10万円ほどのの支払いを命じられるとの事。
厳密に言えば、支払い義務はNHKとの契約に付属してくるものですので、
・テレビを持っているのにNHKと未契約で誤魔化している
・NHKと契約をしたが未払いが続いている
…という2つの状況があれば、後者の方が訴えられる可能性は高いようですね。
出来る事なら支払いを誤魔化したい…という気持ちはわかりますが、法律で決まっている事ですから個人的にはやはり無難に支払っておくべきかな…と思います。
もしそれでも支払いを誤魔化して、訪問員を何かしらの理由で遠ざけ続けたとしても、それ自体にリスクも少なからず存在する…という事は覚えておきましょう。